COMIN'KOBE14 ~入場無料のチャリティーミュージックフェス!!~

COMIN'KOBE'14、開催決定!! やっぱり今年も入場無料!!

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2014/2/20

実行委員長からの謝罪

この度は僕の言い訳で、みなさまならびにWEB担当者にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
PAN四星球MONOBRIGHTの言葉に心を打たれました。

このイベントで伝えたかった「支え合う気持ち」なんです。

ここからは長くなるのでこちらよりお時間のある方はお読みください。

 

僕は真面目な事を何のきっかけも無く言う事が恥ずかしくてずっとこのホームページで10年間言えなかったんですが、 この機会だからやっとお伝えしようと思いました。

このイベントを10年間続けれた事をみなさんに言う勇気が出来ました。
ここまで茶番をしないと言えない気の小さい人間なんです。

普段はどうしようもない男なんですが、本当に阪神淡路大震災の時の懺悔をしたいんです。

5年前の2009年の年に2万字の思いを書いて本にしました。
(持っている方も大勢いらっしゃると思います。)

正直、「真面目」は恥ずかしいと今でも思ってますがこのイベントを、 5年間続けた節目に想いを書いてみては?という信頼している音楽誌の方からの言葉で書きました。
見られる事は今でも恥ずかしいのが本音です。

ですが改めてその文章を要約してお伝えさせて頂きます。

僕が阪神淡路大震災を経験したのは中学3年生の1 月17 日でした。

当時は高校受験を控え、初めての受験のプレッシャーと戦いながら毎日勉強を勤しんでおりました。
そんな時にあの大地震が起こり、学校が無くなり、そこからは非日常の世界でした。

もちろん大変なことが起きたという事は認識していたのですが、本当に考えが若い松原は毎日の勉強が無くなった事を 「ラッキー」と感じてしまっておりました。

そして親に守られた立場を利用して大した復興の手伝いもせずに音楽を作ったり、ゲームをしたりと夏休みの様な感覚で過ごし、そして高校に入学し、バンドに明け暮れる毎日でした。

それから時が経ち、初めて自分のバンドでツアーに出る事になり、初めて県外に出る事になりました。
そこでツアー先で出会った様々な人から「神戸の人」という事で地震の心配をされました。

あれから何年も経っているのにみなさんがそんなに神戸の地震を心配してくれていたんだと知りました。

そしてそんな「大丈夫だった?」という声にあたかも大変だった様な返答を繰り返してました。

その自分の回答になんというか罪悪感が生まれ、改めて震災の事を考えるきっかけになりました。

そこで恥ずかしながら自分も一人暮らしを始めていたので家の無くなる大変さや、仕事がなくなる大変さに気付きました。
それと同時にあの時、遊んでしまった自分への怒りと後悔が湧き上がり、今からでも何かしなければと強く思いました。

しかし何をすればいいのか解らず月日が経った時にガガガSP が神戸で無料の震災の集いイベントを行いました。
そこでこういう音楽のイベントで教科書やメディアが伝える方法では無い形で「自分が初めて県外に出たあのきっかけの様なもの」を伝える事が出来ればと考えました。

実際、戦争の話しだって教科書や祖母から聞いてましたがやはり他人事であって、 表現が不適切かもしれませんが「堅い」伝え方じゃない方が若い世代には伝わるのでは無いかと思いました。

そしてこのイベントでまず「なぜ無料?」という所から沢山の気づくきっかけを作り、 神戸の地震の時にボランティアで駆けつけてくれた方々に恩返しをするために募金を集めたいと考え、 阪神淡路大震災から10 年目の2005 年に第一回を開催致しました。

1月17日は僕たちが何かしなくてもメディアが地震を伝えるので何でもない1日に開催し、 地震を考えるきっかけを増やせればと考えてます。

沢山のボランティアの学生にイベントを手伝って頂き、来場者にその姿を見てもらう事も大事なきっかけになりますし、 昔は松原も募金に恥ずかしさなどの抵抗があり中々出来なかったのですが、 こういうイベントで募金をする行為に慣れというか抵抗をなくせればとも思っております。

長くなりましたが言い出すときりがないぐらい様々な仕掛けを盛り込み、 僕たちしか出来ない方法で阪神淡路大震災といつ起こるか解らない震災と向き合えればと強く考えております。

やっと10年間色々なプライベートな時間を…皆さんに伝える事が出来ない時間を、 復興に手伝わなかった後悔だけの時間を費やしたと、やっと自分を納得させてもいいんじゃないかと思いました。

別に10年だから何なのかと言われたらそれまでなんですがひとつ自分の中の大きな節目となっているのが正直です。

2010年まで募金も思った様に集まらず、このイベントは続けていいのかと悩み暮れました。

そもそもチャリティーイベントというのが何なのか伝わってないまま当日が終わっていた気がしていました。
でもやっと続けてよかったと思える事が出来、今年10年目を迎えます。

誰にどう言われようともこのイベントの事を1番考える時間が長かった自信だけを胸に4/29に向かいます。

神戸で生まれて、神戸で生きてきて、 だから何かを生みたい。
ひとりひとりと飲みながら話したい。

でもそれは無理なのでこの10年目の4/29でしっかり伝えたいと思います。

遂に10周年を迎えるこのイベントをどうぞ本年もお力添えの程よろしくお願い申し上げます。

追伸: でもー。 恥ずかしいので、まだこれからもどんどんフザけますので許してください。(土下座)

 

2014年2月20日 カミングコーべ全責任者 実行委員長松原裕(仮)