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4月10日 花巻~大船渡

気温1℃のあかん寒さの朝の花巻からスタート。

サムイヨ。シンジャウヨ。

花巻は宮沢賢治先生のふるさとであり「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」の精神で走ろうと心に決めペダルを漕ぎ出します。

が、数キロ走って自分の自転車のあまりの重さに気づきます。山を越えるために坂を自転車を押して登りますがそれでも重い。もう辞めたい。

走っていると、なんだこの違和感は…と自転車を確認すると

フレームにあたるタイヤ

タイヤがフレームに完全に当たっています。

荷物もかなり積んでいる為か進む度にどんどんタイヤがフレームに食い込んでいき、ほぼタイヤを引きずって押していくような状態に。

早くもハプニング発生です。

自転車屋を探すため歩き出しますが、予想していたより早く雨が降り出しかわいそうな僕がさらにかわいそうな姿に。

可愛そう

荷物とギターにビニールを被せて、店も自販機すらも無い山道を重たい自転車を押して歩きます。下り坂でもペダルが漕げないぐらいのタイヤの食い込みの為、押して歩くしかありません。

完全にヤバい。「死ぬ。死ぬ。死ぬ。」と何回言ったかわかりません。

見ると道端でキツネが死んでいました。
カラスがお食事していました。
未来の僕の姿‥。
いや、諦めるな俺。

さらに進むと腕と足にかなりのダメージがきます。そして歩けど歩けど山道。自転車屋の気配まったくありません。

結局2時間程自転車を押して歩いた先にやっと街を発見し、歩いている人に自転車屋を聞いて自転車屋になんとかピットイン。

過酷過ぎてついた瞬間自転車屋ごと抱きしめて壁にほっぺたこすりつけて号泣しそうになりました。

自転車や

老夫婦が二人でされている自転車屋で見てもらいます。

えっと…大丈夫かいな?とは一瞬思いますよね。

タイヤの食い込みはすぐに治りました。盛岡で後輪に荷台を付けた時にビスがしっかり閉まっていなかったようです。

そう。○○○です。○○○の野郎の仕業です。(4月9日のブログ参照)

あの○○○の店まで戻って自転車で店に突っ込んでやろうかぐらいの怒りを覚えましたが、HP(ヒットポイント)が減りまくっている僕はネットで○○○の悪口を書くぐらいしか思いつきません。

さらにペダルのところのベアリングも無理に負荷をかけて漕いでいた為、超ボロボロに。

ベアリングボロボロ

去年も走った自転車だったので自転車もかなり悲鳴をあげていたようです。
そしてこの部品を取り替えるのにかなり時間がかかります。
何度もおじいちゃんに「僕やりましょうか?」と言いたくなるシーンがわんさかありました。

僕自転車屋運が悪いんですかいね?

ありがとう

めちゃくちゃ時間かかりましたがおじいちゃん。おばあちゃん。ありがとう。
本当に本当に時間かかったけどありがとう。

そしてこの修理が終わったのは15時。大船渡まで残り70キロ。しかも山越え。

えっ?無理やん?絶対無理やん?と何度も口にしながらとにかく自転車を大船渡に向かい走らせます。

まあ自転車の軽いこと軽いこと。一瞬これ行けるぞ!と思った矢先に

雹

写真では伝わりにくいのですが空から氷の玉、俗に言うヒョウが降って来やがりました。

顔にヒョウがバシバシ当たり走ろうとすれば痛いという最悪なコンディションに。

「雨ニモマケズ、風ニモマケズ、ヒョウニハマケル」でしばらく避難。

どんどんすぎていく時間が更に不安をあおり花巻まで引き返すことも考えましたがヒョウが止んだ瞬間にダッシュ。
まあすぐ坂になり降りて押す根気の無さがここでも出ます。

時間はどんどん過ぎていき辺りは真っ暗に。

真っ暗

もうこうなると地獄です。登りはキツいし下りは死ぬほど寒く手の震えが止まらない。

途中で見つけたコンビニでホットの棚に手を置くという新しい暖のとり方ミツケマシタ。

寒いけど走らなければという最悪な状況で最後の山を登り出した時、道脇から「ガサッ!」という音が。

恐る恐る確認しました。遭遇しましたよ。ついに出ました。

カモシカです。

盛岡で山では出ると聞いていましたが、あんな至近距離で見るとかサファリパークでも無理です。

さらに進んだ下り坂ではカモシカが群をなして空き地に佇んどりました。

カモシカの大群。

そんなカモシカ大群に驚き横転しました。
夜の闇と寒さと不安で全部が嫌になり起き上がる事も出来ませんでした。

しかしこの道はカミングコウベに続いてる。諦められる訳が無い。
最後の力を振り絞り、不安の全部を乗り越えやっとやっと着きました大船渡。

大船渡

生きていてよかった。生きていてよかった。
そんな夜はここだー。

大船渡に復興の仕事で来ている親戚宅に。
マジで死ぬほどきつくてその日は並走ランナー風次Pはすぐにご臨終。 余程くたくただったのでしょう。

僕は親戚に2時まで飲まされました。
ボロボロの体でお酒が入りませんが、被災地の生の声を聞かせていただきました。

実は実行委員長からこの旅の中でカミングの募金先の提案も下さいと指令を受けています。
人の声を聞き、自分の目で見て報告します!

今日のこの思いを神戸に持って帰ります。

おじちゃんおばちゃん。ありがとう。睡眠時間削ってくれてありがとう。

明日は夜明けから準備して、ラジオとライブです。僕の唄はこの町の人に届くのか?
不安でしょうがないですが、ここまで走って来たことだけは僕の自信です。

振り返らず行くぜ!カミングライダー!

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現在カミングライダー2014は盛岡から神戸に向かって激走中!!

孤独と戦う彼をTwitterで応援してやってほしい!!
貴方の応援ツイートが彼のペダルを漕ぐ力になるはずだから!!

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