4月26日 鈴鹿～滋賀

おはよう世界。

まだ続く人生。
みんなが生きたかった今日が始まる朝。眠れないまま迎えた朝。積み重ねてきた道がいかに困難だったかを実感する朝。布団と身体が離れない朝。石のように固く重い身体がゴールは遠いと知らせる朝。

本日のゴールは京都を目指す。
遠い道でも一日のゴールを決めれば確実に目的の最終地点には辿りつけると信じている。
そう考えると今日の鈴鹿峠だって立ち向かわなければ。何度も峠を越えた分強くなれたのかなぁ？

田んぼ？東北は寒かったのに今日は暑い。
時間の流れと季節の流れを感じる。もう何日目なんだろう？みんな僕の事忘れてないかな？

亀山市を過ぎると難所、鈴鹿峠。長くゆっくり続く登り坂。
必死に漕ぐが持続力が無い。歩いてでも越えよう。滴る汗。体力を奪う。休んでも遅くても諦めない限り前には進んでる。

第１ナントカ橋を越える。第１という事は２も３もある事は覚悟の上だが、第９橋を越えた時にこの山がどこまで続くのか不安が募る。諦めたその時に頂上に辿り着く。

この旅で気づいたことは諦めかけたその時に頂上がある事。もう少しできっと辿り着けたのに僕は色んな事を諦めて来たのかもしれないな。
トンネルを抜けると下り坂そして滋賀県に。体力も精神もギリギリの下り坂は怖いけど前に進んでいると思うと強くなれる。

そして琵琶湖でベンチに倒れた。昔放浪していた時も琵琶湖の畔で寝てた。だけど今は目指すべきゴールがある。そう思えば立ちあがる。
丁度その時ツイッターで
「カミングライダー今U-STONEの前通ったやんな？」
とメッセージ。その声を頼りにライブハウスU-STONEに引き返す。人に声に支えられてここまで来た。

U-STONEまで引き返すと、ロットングラフティーの仙台公演で並走ランナー風次Pが紹介してくれたロットンスタッフのマコさんがライブハウスで働いていた。

たまたまOPEN準備をしてて１号線を走る僕の姿が目に入った様で連絡をくれた。意識をすると人と人は引き合う。
今まで僕はどれだけの人とすれ違って来たんだろう？

U-STONEのエレベーターが開くとTHE春夏秋冬が！
風次店長がいない太陽と虎に行ってライブをし、ここU-STONEへツアーで来ていた。
この偶然の再会にも人と人の引き合う強さを感じる。命を燃やすと人同士は気づきあえる。彼らのライブで気持ちを貰った。

そして大阪から滋賀まで激励にTHE SKIPPERSタカオさんが登場。昨年は静岡まで車で来てくれたタカオさん。毎年ムチャな企画をやる風次氏を心配し面白がってくれる大切な仲間。

たくさんの強い力を貰いさらに進もうとするが急に意識が朦朧とし、倒れて頭を打ちつけてしまう。ここでの記憶は無く、京都までの予定が断念となる。
マコさんタカオさんに担がれてそのまま滋賀U-STONEの楽屋に運び込まれ、今日をこのまま終える事になった。