COMIN'KOBE14 ~入場無料のチャリティーミュージックフェス!!~

COMIN'KOBE'14、開催決定!! やっぱり今年も入場無料!!

RIDER BLOG

4月15日 仙台~福島市

住人さんのイビキで起きる朝。

仙台のシェアハウスのリビングで住人さんのイビキで起きる朝です。
住人さんのイビキのデカさ凄すぎます。目覚まし時計いりません。
と言うわけで寝不足のまま起床。

寝床を提供してくれたBLUE RESISTANCE小野さんに別れを告げペダルを漕ぎ始めます。小野さんありがとうございました。
次行くときは住人さんのイビキが改善されてることを望みます。

本日の移動は仙台~福島市。ひたすら4号線を走りつづけるルートです。
かなり距離あります。
寝不足のボロボロの体でたどりつけるのでしょうか?そして今日は福島市での予定が全くありません。
なるべく早く福島市につきたい。そう思いながら仙台の街を走ります。

仙台は人も車も多く自転車は走りにくいです。
事故無く安全に神戸まで帰ることもこの旅の必須事項です。
みなさんカミングライダーの安全を願ってください。

そして仙台を離れます。春の暖かさが心地よいですが相変わらず足、お尻は痛いし身体はきついし眠い。

そんな身体でも桜の花は綺麗です。
宮城県は今、丁度満開みたいです。桜の木の下でお昼寝かましたいです。
しかしそんな時間はありません。でもお昼寝したい。そんな葛藤が脳内で繰り広げられた矢先

昼寝してぇぇぇ!!
松岡城跡近辺に植えられたすごい数の桜の木。近づいたら絶対のんびりとしてしまう。道沿いから写真を撮るだけで我慢します。
ちなみにこのスポット、横に電車が通ってます。いろんな意味でこんなに電車に乗りたいと思ったのは初めてです。

そしてこの辺りからまた風が。しかもまた向かい風。
カミングライダー始まってまだ追い風を経験していません。神様はカミングライダーにどれだけ試練を与えるのでしょうか?

道はゆ山あり谷ありがあり疲労の蓄積が疲労を倍にする悪循環。ちょっとした上り坂も自転車を押して歩きます。きっつい。

福島県に近づくにつれこんな物が。

福島県では震災で原子力発電所が事故を起こし、今もなお立ち入りを制限されている区域があります。
除染作業が続いていると聞きますがまだいつ戻れるかの見通しも定かではなく、さらに立ち入り禁止区域以外の周辺地域で作られる農作物や海産物など、放射能を浴びているのではと言われ売れなくなるという風評被害問題も起こっています。
この先そんな問題を抱えた福島県を通っていくのです。どんな話しを聞けるでしょうか。

日が暮れかけるころ福島県に入ります。しかしこの時点でもやはり夜の予定はノープラン。
日が暮れていくのどかな田舎の風景に不安を感じます。
そして下り坂で福島市の街が見えた瞬間「街だぁぁぁ!!!」と喜びの雄叫びをあげてしまいます。
なんとか街にはつけそうだ。ノープランだけど。

街についた頃にはすっかり暗くなっていましたが、飛び込みでライブをやらせてもらえるような場所と、泊めてくれそうな場所の情報を得るためライブハウスを探します。
困った時はライブハウスに行けとは併走ランナー風次Pのお言葉。
調べると福島市にoutlineというイカしたライブハウスがあるとのことで早速電話してみます。

「ども、はじめまして、盛岡から神戸まで自転車で走ってるカミングライダーと申しますが。」

ってなんだこいつと思われるやろなと思ったら

「カミングライダーさん!存じております!ツイッター見てます!」

マジすか!
こんな見知らぬ土地でカミングライダー知ってる人がいるんすか!すぐに向かわせてもらいます。

outlineさんは営業をしていないということでoutlineがやっている楽器店にお邪魔します。
美人スタッフのアベさんが歓迎してくれます。

カミングライダーを11日にライブをやらせてもらった大船渡FREAKSのホームページを見て知ってくれたとのこと。
アベさんはoutlineのブッキングもされてて

「本当はうちでもライブしてもらいたかったんですよね。」

の一言でもうアベちゃんにコイシテルデス。

調子に乗ったライダーは周辺でライブやれるところ聞くとアベちゃんはパソコンで調べてお店の名前と番号をメモに書いてくれます。
もちろんそのメモにアベちゃんのメアドと電話番号もキスマーク付きで書いてある。と言うのは僕の妄想です。

そしてその中の時代屋さんという音楽喫茶に電話していただき

「お客さんくるかわからないけどライブやっていいよ!」

とのこと。アベちゃん仕事出来過ぎです。抱きしめたい。
そして「私も仕事終わったら見に行きます!」と電話番号もゲット!もうアベちゃんしか愛せない!

途中買い出しなどして追走していた併走ランナー風次P、そして仕事終わりで僕のライブを見たいと言ってくれたアベちゃんと福島駅で合流し、紹介していただいた時代屋へ。

ライダーにふさわしく無さ過ぎるオシャレな店内。
こんなとこでやらせてもらえるなんて奇跡です。
時代屋さんは福島市近辺の音楽好きの方が集まる音楽喫茶で夜な夜なセッションが繰り広げられています。
マスターもすごく気さくです。僕もこんなお店やりたい。

早速ライブの準備に取りかかっているとギターを抱えたお客さんが一人入ってきます。
ありがたい。例にならい盛岡から神戸まで自転車で走っていることを伝えると笑いながら驚かれます。
話しをするとおじさんは福島県浪江町に住んでいた方。実は僕が東北で歌ってきた歌は浪江町の仲間といっしょに作った歌です。
浪江町の人とこんな所で出会えるなんてまたまた奇跡です。

僕のライブより先にマスターと浪江町のお客さんのセッションが始まります。
マスターもビートルズのカバーバンドをされています。マジでムード最高。
自分ちの近所にあったら毎日通っちゃうでしょう。

そしてカミングライダーのライブ。
ムードに合わせてイスに座ってやってみます。
でも一曲目は仮面ライダーの歌をカバーしたカミングライダーのテーマから始まります。
本当にムードにそぐわない奴です。

そして浪江町の方がいる前で浪江町の仲間と作った歌を歌わせてもらいました。
この奇跡に感謝しながら心を込めて歌います。浪江町のお客さんも目頭を押さえながら聞いてくれていました。
歌い終わって少ないお客さんに大きな拍手をいただき福島でこの歌を歌えて良かったと心から思いました。

さらに僕が唯一弾けるビートルズの歌let it beをマスターと浪江町のお客さん、そして併走ランナー風次Pでセッション。
福島市でバンド結成!ナイスなグルーヴで気持ちいい最高に楽しい演奏になりました。このバンドで紅白目指します!

ライブやらせてもらって浪江町のお客さんのお話しを聞かせてもらいました。
お客さんは原子力発電所の事故への怒りと失望を語ってくれました。
震災の日、住民になんの説明もせず避難を仰いだこと、そしてその説明会もしばらく経ってからしかなかったと言います。

もし僕が浪江町の住人だったとしても怒りの感情は強くなるに違いありません。
被災地の生の声。津波で流された町の声と違う感情を目の当たりにしました。この話を聞けたのも出会いがあったから。出会いに感謝です。
そしてこの環境を作ってくれたアベさんと時代屋のマスターにも感謝します。本当にありがとうございます!

そして福島市の寝床の問題。こんなにお世話してくれたアベちゃんです。
泊めてくれるやろ!とてっきり思ってましたが、店を出てすぐに

「頑張って神戸たどり着いてください!じゃ!」

と言って福島市の街に消えていきます。アベちゃん…。置いていかないでおくれよ…。
失恋にも似たこの感覚はなんなのでしょうか。

必ず福島市に帰ってきてアベちゃんをものにする事を決意し、今日はたまたま見つけた雨風しのげるビルの階段の踊場で就寝します。
この寒さ絶対忘れません。噛み締めながら寝袋で寝ます。寒ぃ。

寒さと戦いながら福島市の夜は終わります。
明日は福島市から郡山市まで走ります。
よくここまで風邪ひかずにきたなと思いますが今夜は本当に風邪ひきそうです。

風邪もマケズ!明日も走りつづけろ!
温かく帰りを待つ人がいる神戸を目指して!カミングライダー!

Twitterで応援メッセージを!!

現在カミングライダー2014は盛岡から神戸に向かって激走中!!

孤独と戦う彼をTwitterで応援してやってほしい!!
貴方の応援ツイートが彼のペダルを漕ぐ力になるはずだから!!

Twitterアカウントはこちら!!
フォローヒム!!